たんたんたんとした日々のこと

障害のある子供たちと過ごす日々のことを綴っています。

寝顔。

子供の寝顔というのは基本的には癒されるものだと思います。ただその寝顔に至るまでにいろいろな場合があるのです。

とある自閉症の中学生女子の場合。

放課後デイサービスでパート勤務しているので、平日は地元の支援学校まで子供たちを迎えにいきます。彼女はこの時たいてい眠そうにフラフラしています。歩きながら寝ちゃって地面に顔から突っ込んだこともあるので気が抜けません。

しかし無理に起こすと、「とっても」機嫌が悪くなります。

具体的にいうと、暴れます。とにかく暴れます。クルマのシートに座らせる時も両手両足がとんできます。メガネははぎ取られます。

しかし所詮相手は中学生女子。大人のちからを嘗めちゃいけませんよ。

ちょっと強引に手足を押さえながら座らせ、シートベルトをつけようとした、…その時でした。

彼女は手足での攻撃は無理とさとったのでしょう。そして残された手段として、口を使うことを思いついたのでしょう。

思いっきり、噛みつかれました。

肉がちぎれたかと思いましたよ。いたいよ。

噛みついてスッキリしたのか、その後はすぐに寝てしまいました。完全脱力状態で寝るので支えてないと倒れます。うっすら白眼をむいて、口をポカンと開けるといういつものスタイルで爆睡していました。

…子供の寝顔というのは基本的には癒されるものだと思います。