ファンキーべいべー。
マイクロバスの車内にファンキーな香りが漂っています。
おそらく僕の右隣の彼からでしょう。さっきからシートにきちんと座ろうとせず、お尻を少し浮かせているそこの中学生男子。ばれてますよ。
子供たちを支援学校から放課後デイサービスに連れていく車内は、この夏の猛烈な暑さと、この香りのせいでしょうか。みんな今日は静かです。
放デイに到着すると、先ずはトイレに直行です。ズボンをおろすと案の定、う○ちがとってもファンキーなことになってます。
ズボンとパンツのみならず、靴下とTシャツも、着ているものは全滅です。悪いけど裸になってもらいます。
さあ、ここからが本番。腕の見せ所です。
う○ちの状態や付着部位によってトイレットペーパーとウェットティッシュを使い分けながら拭いていきます。
大人しくしてておくれよ。間違っても、う○ちのついた手で触らないでね。
祈りが届いたのか、彼はいたって大人しく拭かせてくれました。ちゃんと拭きやすいように、こちらの顔の前にお尻も向けてくれました。君、拭かれ慣れてるよね。
きれいに拭き終わり、ほっと一息。彼もスッキリした良い笑顔を浮かべてくれています。そして嬉しそうに、裸のままトイレの外へとびだして行きました。
う○ちの世話をする時に、僕がこの仕事をするきっかけをくださったある方の言葉を思い出します。
「う○ちは侮れないよ。」
そこには容易く言語化できない何かがあるのかもしれません。