たんたんたんとした日々のこと

障害のある子供たちと過ごす日々のことを綴っています。

手をつなぐ。

自然に人と手をつなげたのって、たぶん記憶に無いくらいの幼い頃だけだったと思います。記憶に無いのでわかりませんが…。

ところで彼らは実に自然に手をつないできます。

躊躇も戸惑いも感じさせず、世間の目なんてものも軽々と飛び越えて。

そんな風に人と手をつなげる彼らを、ちょっと羨ましく思うのです。

大人になるといろんなもの(でもそのほとんどは自分が作り出したか思い込んでいるだけかもしれないけど…)が邪魔をして、素直に感情や行為を表には出せなくなるように思います。

ただ手をつなぐ。

それだけのことが何でこんなにも穏やかな気持ちにさせるのでしょうか。

そしてひとしきり手をつないで、気がすむとふいっと何処かへ行ってしまいます。

その潔さもまた真似のできないところなのです。