たんたんたんとした日々のこと

障害のある子供たちと過ごす日々のことを綴っています。

親御さんへ。

平日は学校に子供たちを迎えにいきます。

校舎の前で先生と一緒に立っている子供たちをふたりずつ、右手と左手にそれぞれつないで事業所の車まで連れていくのです。

距離的にはわずか20メートルくらいでしょうか。その日の子供たちの様子を見ながら、子供たちの歩幅で歩きます。

暑い日は暑いねー、雨の日は雨だねーとか話しかけながら。言葉を話せない子が多いのでほとんど独り言です。

でもこの時間がすごく好きなんです。

変な例えですが、思いがけずきれいな夕日や満月を見た時のような不思議な充足感があるのです。

しかしそれと同時にいつも思うことがあります。

この子達を育てている親御さんの苦労はどれほどのものだろう。自分は仕事でほんの数時間かかわるだけだから、こんな悠長な事を感じられるのではないのか。

実際、親御さんの中には心身の調子を崩してしまう方もいます。障害を持つ子供を育てるのはきれい事ではないのでしょう。

ただ、それでも子供たちと知り合ったことで、僕は幸せな気持ちになることが増えました。

それはまぎれもなく日々、子供たちを育ててくれている親御さんたちのお陰なんです。勝手ながら、そのことに感謝せずにはいられません。

子供たちを産み、育ててくれて有り難うございます。

このご恩を少しでも日々の仕事で返せればと思います。