たんたんたんとした日々のこと

障害のある子供たちと過ごす日々のことを綴っています。

涙。

気がつくとお迎えのバスの中で、高校生の男の子が涙を流していました。

彼は重度の自閉症で言葉を話すことはできません。でもいつもおっとりと穏やかで、ニコニコしています。

時に他の子にからかわれたり、たたかれたりすることもあります。でも怒ることもなく、たたき返すこともありません。

そんな彼が今日は目の下にアザをつくっていました。

何があったのかはわかりません。

彼は言葉を話しません。ただ静かに静かに涙を流していました。