たんたんたんとした日々のこと

障害のある子供たちと過ごす日々のことを綴っています。

寝顔。

子供の寝顔というのは基本的には癒されるものだと思います。ただその寝顔に至るまでにいろいろな場合があるのです。

とある自閉症の中学生女子の場合。

放課後デイサービスでパート勤務しているので、平日は地元の支援学校まで子供たちを迎えにいきます。彼女はこの時たいてい眠そうにフラフラしています。歩きながら寝ちゃって地面に顔から突っ込んだこともあるので気が抜けません。

しかし無理に起こすと、「とっても」機嫌が悪くなります。

具体的にいうと、暴れます。とにかく暴れます。クルマのシートに座らせる時も両手両足がとんできます。メガネははぎ取られます。

しかし所詮相手は中学生女子。大人のちからを嘗めちゃいけませんよ。

ちょっと強引に手足を押さえながら座らせ、シートベルトをつけようとした、…その時でした。

彼女は手足での攻撃は無理とさとったのでしょう。そして残された手段として、口を使うことを思いついたのでしょう。

思いっきり、噛みつかれました。

肉がちぎれたかと思いましたよ。いたいよ。

噛みついてスッキリしたのか、その後はすぐに寝てしまいました。完全脱力状態で寝るので支えてないと倒れます。うっすら白眼をむいて、口をポカンと開けるといういつものスタイルで爆睡していました。

…子供の寝顔というのは基本的には癒されるものだと思います。

う○ちのこと。

仕事先の放課後デイサービスで子供のトイレ介助をしていました。子供といっても17才の高校生。彼は重度の自閉症です。

トイレの個室でふたり、彼は便座に座り、僕は彼の前にしゃがんでいました。いつものようにオシッコをするでもなく、おちんちんをいじったり、両手を顔の高さにあげてプラプラさせたり、服を噛んだり、でもニコニコと楽しそうな彼を見ていました。

そういえば先週はうんちを漏らして大変でした。パンツもズボンもうんちまみれで全部脱がして洗いました。でも当の本人は平気な顔でうんちを触って遊んでいました。それどころか、うんちを口に持っていこうとするから慌てて止めました。

彼の中ではうんちは汚いモノという概念はないのでしょう。

でも考えてみればうんちは元々身体の中にあったわけで、その時は汚いとは思わないのに外に出た途端に汚いモノと認識されます。身体の中にある方がむしろ汚いと感じても良いようなものなのに不思議です。

うんちが腸の中にあるのと、うんちを口から入れるのとそんなに差がないような気さえしてきます。

だからといってうんちを口に入れようとは、今のところ思わないですけど…。