たんたんたんとした日々のこと

障害のある子供たちと過ごす日々のことを綴っています。

メガネ。

僕はメガネをかけているのですが、メガネに興味を持つ子って多いんです。

興味を持つだけなら良いんです。しげしげとメガネを眺めるのも良しです。

ただ唐突に手を伸ばしてメガネをつかみ取るのはやめていただきたい。

さらには手の中でフレームをあり得ない方向に捻るのは勘弁してください。

中には「メガネ取る!」と高らかに宣言してくる子もいます。やらねーよ。

ただこちらもやられてばかりじゃありません。彼らの行動パターンを読み、簡単には取られないようになりました。ざまーみろ。

しかし最近、敵もレベルを上げてきました。

こちらの死角をついて、背後から取っていくんです。これにはやられました。このところ負け続きです。

このまま引き下がる訳にはいきません。メガネを巡る攻防はまだまだ続くのです。

冬休み。

冬休みに入りました。

学校に行かないことでストレスから解放されるのか、普段とは別人のように穏やかになる子もいます。

しかし一方で生活のリズムが変わるせいか、ますます不穏になる子もいます。

彼は休み前からずっと不穏でした。

そして先日とうとう、他の子を突き飛ばしケガを負わせてしまいました。

その日、迎えに来られた親御さんの心中を思うと言葉がありません。

ケガを負ってしまった子が少しでも早く回復する事を願わずにはいられません。

突き飛ばしてしまった子を止められなかった事も悔やまれます。

それと同時に何が彼にそういう行動をとらせてしまったのか、おそらく彼もまた何かを抱えていたのでしょう。

こういうことは障害のあるなしとは関係なく起こることだと思います。

多くの人がストレスを抱えていると言われる今の世の中にあって、彼らもまた例外ではないのでしょう。

みんなが生きやすい社会ってどんなものなのでしょうね。

涙。

気がつくとお迎えのバスの中で、高校生の男の子が涙を流していました。

彼は重度の自閉症で言葉を話すことはできません。でもいつもおっとりと穏やかで、ニコニコしています。

時に他の子にからかわれたり、たたかれたりすることもあります。でも怒ることもなく、たたき返すこともありません。

そんな彼が今日は目の下にアザをつくっていました。

何があったのかはわかりません。

彼は言葉を話しません。ただ静かに静かに涙を流していました。

文化祭。

行って来ました、文化祭!

いつもは事業所で会う子供たちと学校で会うのは新鮮ですね。各教室には子供たちの描いた絵や粘土細工といった、様々な作品が飾られていました。

付いている名札を見ながら、「あの子らしい作品だな」とか「これはほとんど先生が作ったな(笑)」とか想像してました。

体育館では舞台で合唱したり、ダンスを披露する姿をたくさんの親御さんたちに混じって見させてもらいました。

楽しそうにしている子もいれば、不機嫌そうな子もいます。笑顔で踊る子もいれば、先生に促されても頑として動かない子もいます。最後までいられる子もいれば、途中で舞台袖に引っ込んで出て来ない子もいます。

本当にいろんな子がいますね。

集団行動が苦手な子にとっては苦痛な日々だったでしょうね。

そういった子供たちはどこまで社会に合わせていけば良いのでしょうか、あるいは社会の方がどこまで彼らに寄り添っていけるのでしょうか。

いろいろ考えさせられた文化祭でもありました。

もうすぐ文化祭。

もうすぐ子供たちの学校の文化祭があります。

連日、その練習をしているようです。そのせいかピリピリ、イライラしている子が最近多いです(笑)

基本的に変化が苦手な子が多いので、イベントごとはストレスになるようです。何気ない日常が一番幸せ、ってとこなのですかね。

今年は僕も見に行かせてもらいます。僕としては普段見ることのない学校での彼らの姿が見られるので楽しみなんですけどね。

その様子はまた後日報告します!

君の味方。

このところ福祉関係の資格を取るための研修を受けていて、ブログがすっかりご無沙汰になってしまいました。

研修は週に1~2日なので、それ以外は子供たちと会えています。

とある女の子はこのところ不安定な日々が続いています。季節の変わり目というのもあるのでしょうね。

この間は自分で何度も激しく床や机に頭を打ち付けすぎて、額に大きなたんこぶを作っていました。

今日も相変わらず激しくて、お迎えのバスの中でも窓に向かって頭を打ち付けようとするので、頭を抱きかかえるようにして隣に座らせました。

彼女の中では自分ではコントロールできない衝動があるのでしょうか。

周りの人に対しても爪を立てたり、髪をひっぱったり、噛みついたりしてしまうのだけど、彼女自身が一番しんどいんだろうなあ。

時折ぽろぽろと大粒の涙をこぼしてたりするんですよね。

ただ頭を撫でてやることしかできないのがもどかしいのだけど、君の味方はちゃんといっぱいいるよ、ってことは伝わって欲しい。

親御さんへ。

平日は学校に子供たちを迎えにいきます。

校舎の前で先生と一緒に立っている子供たちをふたりずつ、右手と左手にそれぞれつないで事業所の車まで連れていくのです。

距離的にはわずか20メートルくらいでしょうか。その日の子供たちの様子を見ながら、子供たちの歩幅で歩きます。

暑い日は暑いねー、雨の日は雨だねーとか話しかけながら。言葉を話せない子が多いのでほとんど独り言です。

でもこの時間がすごく好きなんです。

変な例えですが、思いがけずきれいな夕日や満月を見た時のような不思議な充足感があるのです。

しかしそれと同時にいつも思うことがあります。

この子達を育てている親御さんの苦労はどれほどのものだろう。自分は仕事でほんの数時間かかわるだけだから、こんな悠長な事を感じられるのではないのか。

実際、親御さんの中には心身の調子を崩してしまう方もいます。障害を持つ子供を育てるのはきれい事ではないのでしょう。

ただ、それでも子供たちと知り合ったことで、僕は幸せな気持ちになることが増えました。

それはまぎれもなく日々、子供たちを育ててくれている親御さんたちのお陰なんです。勝手ながら、そのことに感謝せずにはいられません。

子供たちを産み、育ててくれて有り難うございます。

このご恩を少しでも日々の仕事で返せればと思います。